皆さん、どーも!バウムです。
今回は
特にフランスで問題になっている
イスラムフォビアについて
意味を分かりやすく解説し、
その原因や、
その影響の結果でもある
イスラム過激派テロが
フランスで多い理由を、
説明していきたいと思います。
イスラムフォビアの意味を分かりやすく
イスラムフォビアの意味と定義
まず、イスラムフォビアという
言葉の定義を見てましょう。
定義
『イスラムフォビアとは、イスラム恐怖症のこと。
すなわち、イスラム教やムスリム(イスラム信仰者)
に対する憎悪や宗教に対する偏見のことである。
イスラモフォビア とも言われ、
英語では Islamophobiaと書く。』
つまり、イスラム教という宗教や
それを信じる人々に対して
悪いイメージを持ったり、
差別的な考えを持ってしまうことです。
フランスのイスラムフォビア
特に、フランス共和国においては、
北アフリカのイスラム圏の国々
(モロッコ、アルジェリアなど)
を植民地としてきた歴史もあり、
そのような国々からのイスラム系移民が
大変多くいます。
しかしながら、フランスのメインの宗教は
キリスト教のカトリックであり、
他宗教や移民に対する偏見から
イスラム系移民やその子供たちが
就職で不利になったり、経済格差が
生まれてしまっています。
イスラムフォビアの原因やその影響
なぜフランスでは イスラムフォビアが生まれるのか
先ほど述べたように、
フランスではイスラム系移民が多くおり、
彼らを安い労働力として
雇う雇用主も多いです。
なので、フランスにおける
近年の不景気や高い失業を
安価な賃金で雇われた
移民が仕事を奪っているせいだと
考える人もいます。
また、ヨーロッパでは近年
イスラム過激派によるテロが多発しており
フランスでも2015年11月13日に
パリ同時多発テロをはじめとして
テロが頻発し
多数の犠牲者が出ています。
それによりイスラムとテロのイメージが
結びついてしまっているのです。
イスラムフォビアがもたらす問題
しかしそのように
イスラムフォビアが社会に存在すると
どのような問題が起きてしまうのでしょうか。
まず、イスラム教やムスリムに
テロなどの良くないイメージを持つ人々が
就職の選考の際などに、
同じ学歴の白人フランス人と比べ
イスラム系の移民や、その子孫を
採用したがりません。
実際に、フランスで生まれ育ち、
白人フランス人と同じ学歴をもってしても
就職活動においてイスラム系移民の子孫が
面接まで進む可能性は五分の一になるという
データもあるほどです。
就職で不利になるわけですから
自然と稼げるお金にも差が出てくるわけです。
そこから経済格差が生まれ、
家賃が安い地域に
移民系の人々が集中して住みます。
そして、フランスにて生まれ
「フランス国民は皆平等」といわれ育ったのに
差別や偏見を受ける移民の子供たちは
社会に対し不満を抱えていくことになります。
そこから非行に走ったり、
イスラム過激派の人によって
反社会的な思想に取り込まれたりして、
しまいには、テロを引き起こしてしまう
パターンが多くあります。
イスラムフォビア➡就職差別➡経済格差や差別
➡反社会思想を抱く➡過激派に染まる
➡テロ➡イスラムフォビアの助長
という負のスパイラルがあるわけです。
同じ学歴でフランスにしか住んでないのに
就職差別を受けてしまうのは
明らかに不当に思えます。
フランス政府の対応
このような状況に対し、フランス政府も
黙ってみているわけではありません。
次々とイスラム過激派を
取り締まるための法律を整備しています。
例えば、裁判所の令状を待たずに
警察が家宅捜索をできるようにして
テロが起こる前に迅速な対応
ができるようにしているわけです。
しかし、イスラム教に対して敏感になるあまり
ただ「イスラム教に改宗した」というだけで
朝四時に家宅捜索されてしまうなど
あまりに「過激な」過激派対策が
行われている現状もあります。
個人的な、根本的な問題はイスラム教に
圧力をかけても解決されないと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
差別や偏見のせいで、過激派に誘惑され
テロ行為に走ってしまう若者を生み出し
そのテロ行為が余計にイスラムとテロを
結び付けてしまい
さらに偏見や差別が起きてしまう。。。
よい対策や解決策はないのでしょうか。
コチラの動画はイスラム女性の
差別に対する生の声です。
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